子ども記者が『てんのうじどうぶつえんでまなぶ SDGzoo』を取材! 地球にやさしいSDGzoo 天王寺動物園でやっていたよ

11月12日に子ども記者6名が天王寺動物園で行われた「SDGzoo(エスディージーズー)」というイベントを取材。SDGsについて楽しく学べるさまざまな企画がありました。

いきもの教室では、「人間がちきゅうをよごしている犯人だ!」ということがわかる紙しばいや、飼育員さんからプラスチックゴミの問題について聞きました。

SDGsクイズラリーでは、小学生たちが日本にいる生きものなどのクイズに親子で取り組んでいました。

また、SDGsブースでは、7つの会社がSDGsについてのワークショップやスタンプラリーを実施。SDGsクイズラリーとスタンプラリーは家族で来ている人が多かったです。SDGsの体験や説明、お米でできたウェットティッシュなどを配っていたりもしました。

雨がふっていてスタンプラリーのほうは屋根があったので、スタンプラリーをしにきていた人のほうが多くいました。

それぞれ子ども記者たちが2名ずつにわかれて体験したり、お話を聞いたことをレポートします!

主催:毎日新聞社・地方独立行政法人天王寺動物園

いきもの教室レポート

教えて飼育員さん!?

飼育員としてお仕事をはじめて15年目、天王寺動物園に来て3年目の中原さんに聞きました。中原さんによると、

天王寺動物園での人気ランキングは、

1位 北極ぐま

2位 ライオン

3位 キリン

です。中原さんが飼育しているのはツルですが、ツルは、あまり人気がないそうです。残念…。

SDGsのお話しは、プラスチックについてでした。プラスチックは、環境をこわしています。プラスチックが海の中でけずられ、どんどん小さくなってマイクロプラスチックになり、魚が食べてしまって魚が死んでしまってるそうです。プラスチックを使う量を減らしていきたいです。


これからどうなる 犯人は人間!?

天王寺動物園のいきもの教室で、紙しばいを見ました。その紙しばいは、動物の命につながっている紙しばいでした。なぜなら「いきもの教室」だからです。

どんな話かと言うと天王寺動物園に住んでいる北極グマのイッちゃんとホウちゃんが主人公のお話で、そのほかにもいろんな動物が大変な状況にあることを話していました。

地球温暖化などで、北極のこおりがとけたり、えさの魚がプラスチックのせいで魚が減って、食べられなくなったりしていることを伝えていました。

お話の中で、イッちゃんとホウちゃんは気づきました。原因は人間がおこしているCO2のせいだということに。つまり動物を傷つけている犯人が、人間ということです。だから私はもし人間がいなくなったら天国だと思うどうぶつがほとんどなんだと思います。逆に人間はいなくなるといやですよね。もし私たちが動物だったらどう思いますか。

▲CO2の原因が学べる紙しばい。ちょっと絵がこわい感じ。


どうしてこわい紙芝居?

 紙しばいをみんなにしてくれた紙しばい師の藤井一さんにも話を聞きました。藤井さんの紙芝居は少しこわい、と聞いていたので、どうしてこわい紙しばいになったのかをたずねてみると「今、社会で起きている事実をつみあげていくうちにこわい話になってしまった」と話してくれました。でも実際に見てみたら、とてもおもしろかったです。

▲笑顔で取材に答えてくれた紙しばい師の藤井さん

取材/れい記者(小2)、りんか記者(小4)


SDGsクイズラリーレポート

環境にやさしいクイズラリー!


クイズラリーとは…

その名のとおりクイズが出てくるからそのクイズを解いていく、それがクイズラリーです。ですが、今回はそのクイズラリーには環境にやさしいところがあったのです。それはQRコードでやっているところです。なぜそれが環境にいいかというと紙を使っていないからです。

クイズラリーをしていたのは大体小学生で、取材したのは1年生や4年生だったので、小学生中心だということがよくわかりました。


問題には、日本にいる生き物(こゆう種、在らい種)などが取り上げられていました。クイズラリーに挑戦した子は「むずかしかった」と言っていましたが、「楽しい」とも答えていました。

取材/そうま記者(小5)、じょう記者(小3)


SDGsブースレポート

体験やゲームを通じてSDGsが学べるSDGsブース!

子どもたちでとてもにぎわってたSDGsブースを取材しました。いろいろな会社のブースがあり、SDGsの体験やゲームを通じてSDGsを学べるようになっていました。それぞれ担当者にお話を聞きました。

#株式会社サラヤさんのブース

まず初めに、サラヤさんの細川さんに取材しました。サラヤさんは葉っぱのふせんにみんながSDGsで取り組んでいることを書いてもらい、1つの木を作っていました。「葉っぱに書かれているみんなの取り組みを見ることによって、新しい発見が出てくる」と細川さん。その中でも「RSPOマークの商品を買っている」と書かれていたことに細川さんは一番びっくりしていました。「RSPOマーク」はサラヤさんの商品にもあります。また、商品を買ってくれたお金でボルネオのぞうを助けています。


▲みんなが取り組んでいることを書いた葉っぱ。 RSPOのマークは、持続可能なパーム由来原料を使っている商品についていてるそうです。スーパーでも探してみたいと思いました!


#株式会社ベルコさんのブース

次にベルコさんでは、オリジナルスタンプラリーをしていました。紙を使わないでQRコードを使っていることがSDGsの取り組みの1つと教えてくれたのはベルコのスタッフさん。スタッフさん自身は、ノートをむだづかいしないように最後までしっかり書いているそうです。


▲いろんな問題がありました。取材に答えてくれたスタッフさん。


#株式会社魚国総本社さんのブース

3つ目は、給食を作っている魚国総本社さんのブースです。海洋ゴミについて学ぶために、砂の中にゴミがあり、そのゴミをスコップで取るというコーナーを作っている、と教えてくれたのはしょうじさんです。しょうじさんは「SDGsは今、一番重要な問題です。僕たちの会社でもSDGs取り組んでいます。でももっとたくさんの人に知ってほしいです」と言っていました。

▲取材のようす。給食に関する展示もありました。


#新興出版社啓林館さんのブース

4つ目に教科書を作っている啓林館さんは、手回し発電機の実験をしていました。啓林館ではアレルギー体質の人にも配慮するため紙の材質には気を配っています。また、目が不自由な人でもつかえる拡大教科書を作っていると教えてくれました。その人の名はたいらさん。「みんなにSDGsをもっと知ってほしいから、みんなに授業をしています」とのことでした。


▲手回し発電機の体験や、LEDや蛍光燈などの光の違いを観察することができました。


#ミライフ西日本さんのブース

5つ目はミライフさんです。ミライフさんはプロパンガスを提供している会社です。ガスには都市ガスとプロパンガスの2つがあり、プロパンガスは持ち運びができることを教えてくれました。プロパンガスがあれば、どこでもガスを運んで使うことができるのです。そのプロパンガスのボンベに絵を描くワークをすることによって、いろんな人にプロパンガスについて知ってほしいと話してくれました。


▲プロパンガスのボンベに絵を描きました!


#モリト株式会社さんのブース

最後にMORITOさんです。MORITOさんはもう使わなくなった魚の網を使って服や小物入れを作る取り組みをしています。北海道の漁港の人から使わなくなった網をもらっていると教えてくれたのはふじわらさん。漁師さんから網を引き取り、手作業でゴミを取り、その後に網を洗い、切ったりしてさらに糸を作って服を作っています。ほかにも広島の原爆ドームにある折り鶴をまた新しい紙にもしていると教えてくれました。その折り紙には前の折り鶴の色を少し残しています。

▲折り鶴からできている折り紙。


#魚の網でランドセルを作る

最初に網を切って糸にしてからぶあつさを調節するそうです。ランドセルは重たいから軽くしたそうです。軽いとこわれやすいので、こわれないように開発をしたそうです。


▲魚の網からできているランドセル。

取材/こまっすー記者、きみ記者


編集後記

▪️りんか記者

人間は気づかないうちに環境をこわしている。だから1つずつ気をつけないといけないことがたくさんあります。プラスチック・CO2この2つのことについて、もっと考えたいです。

▪️れい記者

紙しばいにおもしろいところもあったけど、ちょっとこわかった。わたしたちが環境をこわしていることを聞いて、びっくりした。

▪️そうま記者

取材する時かなり緊張して「話しかけていいのかな」と思いながら話しかけると案外話すことができて自分の心にびっくりした。

▪️じょう記者

SDGsについて、詳しく知れた。環境の事だけではなく、心の豊かさに関しても関係あるとお母さんは知らなかったらしい。びっくりしていた。誰かに聞かれたら、教えてあげたい。

▪️こまっすー記者

今回の取材は、会社の人たちがどういうSDGsを取り組んでいるかを知り、会社でもSDGsをやっているんだと思った。私もSDGsに取り組んでいきたいと思っています。

あべの子ども記者クラブ

阿倍野区を中心に子どもたちが記者としてまちの情報を発信する活動です。

0コメント

  • 1000 / 1000